キャンプってたのしい? ~ペン子編~

ペン子
ペン子

はじめまして。

ペン子っていいます。


人間って、不思議。

自然豊かな所に住んでいると都会に憧れて、
キラキラした都会に住むと疲れて自然に癒しを求めたりして。

人間たちの中で流行中の”キャンプ”。

だいたいの人間は住む場所をもっている。

暗くなったらスイッチひとつで灯りがつくし
自分で消すまでは明るいまま。

お水も何か所もある蛇口からすぐに同時にでも出てくる。

お料理だってIHっていうので火事の心配もなくできるでしょ?

お風呂も冷めてもすぐに温めなおして入れるし、トイレだってお家の中にあってしかもキレイ。

お掃除だって、ロボットがしてくれるお家もあるみたいじゃない?

こんなに便利な暮らしをしているのに、

どうして人間はあえて不便な”キャンプ”をしたがるんだろう。

強い風が吹いたら飛ばされちゃいそうなテントっていうやつ。

火傷したり、火事になってしまうかもしれない焚き火や炭火、ランタン?

お水だって、わざわざ汲みに行ったり。

トイレに行きたくなったらわざわざ離れたところにある、灯りに集まってきた虫たちがたくさんいるトイレに行かなきゃいけないし。

お風呂も入らずに過ごす人もいるらしいじゃない?

自分だけの部屋をほしがるのに、ひとつのテントの中で何人もぎゅうぎゅう詰めで寝たり。
普段の枕のこだわりはどこにいったの?って感じよ。

でもあれかしら。

ペンギンにも、自然の中で生きているものや、水族館の中で暮らしているものもいる。

厳しい自然の中で暮らしていると、
敵の襲撃におびえず、
決まった時間に食事がとれて、安全に子供を育てられ、
友好的な人間たちと過ごせる水族館に憧れてみたり。

水族館で暮らしていると、
端から端まで簡単に移動できる距離にぎゅうぎゅうに詰め込まれ、
勝手に名前をつけられて、たくさんの人間にみられながら食事したり散歩させられたり。あ~たまには広ーい海を泳ぎたいな~、誰にも監視されずに自由になりたいな~なんて大自然の暮らしに憧れたり。

きっと同じ環境の中で暮らしていてるもの同士でも意見がわかれるだろう。
考え出すときりがないし、正解なんてどこにもない。
だけど、想像するのがたのしいの。

にんげんたちは、どうして”キャンプ”をするのかな。

”キャンプ”って、そんなにたのしいのかな?





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